精選版 日本国語大辞典 「頭付」の意味・読み・例文・類語
かしら‐づけ【頭付】
〘名〙
② 鼓の演奏の手配(てくばり)をしるすこと。また、そのしるしたもの。
③ =かしらがき(頭書)①
※形影夜話(1810)上「我は記臆あしき故、宵よりの咄、一つ一つかく頭付し置なり」
④ =かしらがき(頭書)③
⑤ =かしらがき(頭書)④
※高野山文書‐正応五年(1292)正月一五日・太田庄文書申出目録「任二御評定之旨一、有二頭付一被レ定二勝負一」
⑥ 江戸時代、信州伊那地方で、新しく村内の頭役となること。
かしら‐つき【頭付】
〘名〙
※蜻蛉(974頃)下「いとらうたげにて、かしらつきをかしげにて」
② (「つき」は付いていることやものの意) 食膳に出す魚で、頭部も付いた一匹のままのもの。おかしらつき。
※古今料理集(1670‐74頃)五「頭付とはそのまま腹の切れざるをこけ斗さりて用る事也」
③ =かしらづけ(頭付)⑦
※歌舞伎・有松染相撲浴衣(有馬猫騒動)(1880)大詰「『今日この寺へ釣鐘を奉納すると聞いたゆゑ、煙でも出りゃあ八丁内』『頭附(カシラツ)きで飛んで来て、撞楼堂をたたき毀し』」
かぶ‐つけ【頭付】
〘名〙 書物、帳簿などで、ある事項を見るのに都合のよいように書き出した見出し。
※浮世草子・好色敗毒散(1703)五「万遣捨帳(よろづやりすてちゃう)の蕪付(カブツケ)、あらまし拾うて見れば、越後屋の呉服代六百三十両、これが目に立つばかりにて」
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