領略（読み）りょうりゃく

精選版 日本国語大辞典

りょう‐りゃく リャウ‥【領略】

〘名〙 意義をさとること。納得すること。

※狂雲集（１５Ｃ後）紹鵷蔵主規地卜居。家徒四壁立。扁曰土庵。作偈以為証云「稼穡艱難若領略、栴檀仏寺利名場」

※西国立志編（1870‐71）〈中村正直訳〉八「書中の意義を悉く領略せざるうちは」 〔梁昭明太子‐与何胤書〕

出典　精選版 日本国語大辞典

デジタル大辞泉

りょう‐りゃく〔リヤウ‐〕【領略】

［名］(スル)その物事の意味を理解すること。さとること。
「忠義も孝行も、我の―し得た人生の価値に過ぎない」〈鴎外・青年〉
[類語]認識・理解・知得・把握・把捉はそく・識別・自覚・認知・承知・了知・意識・知識・知ち

出典　小学館

普及版 字通

【領略】りよう（りやう）りやく

さとる。わがものとする。梁・昭明太子〔何胤に与ふる書〕物理をし、言を領略す。に以て自ら慰め、且つ以て自ら(いまし)む。

字通「領」の項目を見る。

出典　平凡社「普及版 字通」