頓野郷(読み)とんのごう

日本歴史地名大系 「頓野郷」の解説

頓野郷
とんのごう

遠賀おんが川右岸の直方市頓野・上頓野を遺称地とし、同所を含む一帯に比定される。康永四年(一三四五)一〇月二七日の足利尊氏下文写(正閏史料所収厚母文書/南北朝遺文(九州編)二)に「筑前国頓野郷」とみえ、建武二年(一三三五)二月三日に開田資長(行素)から譲られた当郷地頭職などが子息の開田出羽前司遠長に安堵されている。観応元年(一三五〇)一月二七日、遠長の所領であった当郷は勲功の賞として安富泰重に与えられた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android