頓服(読み)とんぷく

精選版 日本国語大辞典 「頓服」の意味・読み・例文・類語

とん‐ぷく【頓服】

〘名〙
① 薬物投与法の一種対症療法として症状が現われるごとに服用させる服薬法。主に鎮痛解熱睡眠鎮静剤などの投与に用いられる。
※思出の記(1900‐01)〈徳富蘆花〉七「一貼の頓服解熱剤を与へられた」
三四郎(1908)〈夏目漱石一二「今夜頓服(トンプク)を飲んで、成る可く風に当らない様にしろと云ふ注意である」

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デジタル大辞泉 「頓服」の意味・読み・例文・類語

とん‐ぷく【頓服】

対症療法として薬を何回にも分けずに1回に飲むこと。発熱や痛みなどの症状が出た際に、薬を1回だけ飲むこと。また、その薬。1回服用する分を一包にしてある。頓服薬
[類語]服用服薬内用一服内服内服薬内用薬飲み薬経口剤

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普及版 字通 「頓服」の読み・字形・画数・意味

【頓服】とんぷく

一度にのむ。

字通「頓」の項目を見る

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