須陀洹(読み)しゅだおん

精選版 日本国語大辞典 「須陀洹」の意味・読み・例文・類語

しゅだおん シュダヲン【須陀洹】

〘名〙 (Srota-āpanna の音訳。預流(よる)と訳す) 仏語。見道において三界の見惑を断じて、初めて聖者の類にはいる位。これに因位(いんい)果位(かい)二つを分ける。
往生要集(984‐985)大文二「其中未須陀洹者、則得須陀洹

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「須陀洹」の意味・読み・例文・類語

しゅだおん〔シユダヲン〕【××洹】

《〈梵〉srota-āpannaの音写。流れに入る意。預流よると訳す》仏語。煩悩を脱して聖者の境地に入った位。四果しかの第一。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「須陀洹」の意味・わかりやすい解説

須陀洹
しゅだおん

サンスクリット語 srotaāpannaの音写。流れにあずかる者の意で,部派仏教修行者の修行段階の第1。煩悩を初めて脱した境地。預流に同じ。声聞四果なか初果をいう。 (→四向四果 )

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android