順の杯(読み)じゅんのさかずき

精選版 日本国語大辞典 「順の杯」の意味・読み・例文・類語

じゅん【順】 の 杯(さかずき)

宴席などで、上席から順々に杯をまわして飲むこと。また、その杯。普通、大杯が用いられる。
※幸若・烏帽子折(室町末‐近世初)「去間吉次世にありがほなる風情にて、順の盃下し」
妓楼大一座団体)であがった時、相方をきめるのに、選んで杯をさすのではなくて、すわった順のままに杯をさしてきめること。
※洒落本・部屋三味線(1789‐1801頃)「大一座のその中で六さんの順の盃がわたしになったのが悪ゑんのはじまりさ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android