音訓(読み)おんくん

精選版 日本国語大辞典 「音訓」の意味・読み・例文・類語

おん‐くん【音訓】

〘名〙
漢字の音と義。音義
※江吏部集(1010‐11頃)中・述懐古調詩一百韻「十六奉寮試、音訓無愆」 〔晉書‐徐邈伝〕
② 漢字の字音和訓
滑稽本浮世風呂(1809‐13)三「申(まをす)を『もうす』(訓)興立(かうりふ)を『こうりう』(音)と書(かけ)る類(たぐひ)すべて婦女子の読易きを要とすれば音訓(オンクン)ともに仮字(かな)つかひを正さず」

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デジタル大辞泉 「音訓」の意味・読み・例文・類語

おん‐くん【音訓】

漢字の字音と和訓。「常用漢字表音訓
漢字の字音と字義。音義。

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普及版 字通 「音訓」の読み・字形・画数・意味

【音訓】おんくん

文字の音と義。〔北史、劉芳伝〕、才思深、特に經義に(くは)し。聞彊記、ねて(三)(爾)(さうが)(古代字書)を覽る。尤も訓に長じ、辯析(べんせき)して疑ふこと無し。

字通「音」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の音訓の言及

【釈名】より

…その当時の字音の体系や,当時の人のものの考え方をうかがう資料としても重要である。なお,こうした字音の類似に頼る訓詁法は音訓もしくは声訓と呼ばれる。《釈名》は音訓を利用した字書である。…

※「音訓」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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