面隠し(読み)オモカクシ

デジタル大辞泉 「面隠し」の意味・読み・例文・類語

おも‐かくし【面隠し】

《「おもがくし」とも》
恥ずかしさに顔を隠すこと。
「玉かつま逢はむと言ふはたれなるか逢へる時さへ―する」〈・二九一六〉
恥ずかしさを紛らすこと。てれ隠し。
「―にや…まめごとをのたまへば」〈宿木
醜いもの、汚いものの表面を覆い隠すこと。
「あやしきしづの屋も雪にみな―して」〈・三〇二〉

つら‐がくし【面隠し】

初期の操り人形芝居で、上演中、人形遣いの姿が観客から見えないように舞台上部から垂れ下げた幕。
うまやで、隣り合った馬の顔が見えないように境に作った仕切り。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android