面詰(読み)めんきつ

精選版 日本国語大辞典 「面詰」の意味・読み・例文・類語

めん‐きつ【面詰】

〘名〙 相手に面と向かってとがめなじること。まのあたりに責めること。面責
鹿苑日録‐慶長二年(1597)一二月二八日「集西堂虚言不老僧。不断外作正直貌、内掠虚頭也。予面詰之、集不言、赤面而已」
坊っちゃん(1906)〈夏目漱石〉一〇「あすこへ這入り込む所を見届けて置いて面詰するんだね」 〔宋史‐王景伝〕

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デジタル大辞泉 「面詰」の意味・読み・例文・類語

めん‐きつ【面詰】

[名](スル)面と向かって、とがめなじること。面責。「失態面詰する」
[類語]責めるとがめるなじ難ずるさいなつるし上げる締め上げる責め付ける責め立てる難じる非難難詰面責問責詰責𠮟責しっせき譴責けんせき弁難論難指弾追及詰問罵倒痛罵面罵嘲罵冷罵漫罵悪罵ののしる毒突く

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普及版 字通 「面詰」の読み・字形・画数・意味

【面詰】めんきつ

直接問責する。〔宋史、王景伝〕に臨んでは、(こくさく)を(たつと)ばず。民にるときは、必ず之れを面詰し、大に至らずんば、(さと)して釋(ゆる)し去らしむ。胥(しより)の搖がすと爲らず。

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