非愛(読み)ひあい

精選版 日本国語大辞典 「非愛」の意味・読み・例文・類語

ひ‐あい【非愛】

〘名〙 (形動)
① ぶあいそうなこと。無遠慮なこと。また、そのさま。
※十訓抄(1252)四「公任卿の非愛なるにてぞ有ける」
② あぶないこと。ひやひやすること。また、そのさま。
平家(13C前)八「加賀房はわが馬のひあいなりとて、主の馬に乗かへたれども」

ひやい【非愛】

〘名〙 (形動) ⇒ひあい(非愛)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「非愛」の意味・読み・例文・類語

ひ‐あい【非愛】

[名・形動ナリ]
無愛想なこと。無遠慮なこと。また、そのさま。
「これも公任卿の―なるにてぞありける」〈十訓抄・四〉
あやういこと。あぶないこと。また、そのさま。
「加賀房はわが馬の―なりとて主の馬に乗りかへたれども」〈平家・八〉

ひやい【非愛】

[形動ナリ]ひあい(非愛)」の音変化。
「さてさて、―なことでござったなう」〈伎・幼稚子敵討

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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