青田売り(読み)アオタウリ

デジタル大辞泉 「青田売り」の意味・読み・例文・類語

あおた‐うり〔あをた‐〕【青田売り】

稲の収穫前に、その田の収穫量を見越して先売りすること。 夏》「せんすべもなくてわらへり―/楸邨
造成前の宅地や未完成の建物などを販売すること。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

不動産用語辞典 「青田売り」の解説

青田売り

未完成の建物を販売することを「青田売り」といいます。
新築マンションや一戸建て分譲では、この青田売りが主流となっています。宅建業法では、「広告開始時期の制限」として建築確認取得前に青田売りの広告を出すことを禁止しており、また、契約時には建物が完成していないため、「工事完了時における形状構造等」を書面で説明することが義務付けられています。青田売りの場合には、実際設備仕様等をモデルルーム図面で確認することになります。

出典 不動産売買サイト【住友不動産販売】不動産用語辞典について 情報

百科事典マイペディア 「青田売り」の意味・わかりやすい解説

青田売り【あおたうり】

農家が稲の刈入れ前に青田のまま収穫を見越して先売りすること。売却先はおもに米穀商や肥料商で,金の前借りをして不当に買いたたかれる場合が多かった。戦前農村で広く見られ,播種前に売る黒田売りもあり,また野菜果樹についても行われた。しかし最近では,米の自由化につれて,優良米など地域数量の限られた生産田では,高価に先売りされる例がふえた。

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