青木 竹(読み)アオキ タケ

20世紀日本人名事典 「青木 竹」の解説

青木 竹
アオキ タケ

明治期の婦人洋服店主 日本初の女性ドレスメーカー。



没年
(生没年不詳)

経歴
銀座で洋服店「伊勢幸」を営む青木幸兵衛の妻。夫の死後、横浜在住の西洋婦人について洋服の縫い方を教わり、婦人洋服店として再出発した。明治20年代には鹿鳴館時代の欧化政策により洋服の需要が増えると、上流階級婦人からの注文を数多く受けるようになり、我が国初のドレスメーカーとしての地位確立。やがて、創業間もない明電舎(同社長・重宗芳水は彼女の親類にあたる)への資金援助を行うまでに財力を貯えるが、大正12年の関東大震災で店を焼き、再建不能に陥った。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報