青幇(読み)せいほう

精選版 日本国語大辞典 「青幇」の意味・読み・例文・類語

せいほう セイハウ【青幇】

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デジタル大辞泉 「青幇」の意味・読み・例文・類語

チンパン【青幇】

《〈中国語〉》中国民国時代の秘密結社大運河漕運労働者を中心として起こり、清末に漕運が廃止されると、下層労働者・遊民層を吸収。塩やアヘン密売などで巨利を得、上海拠点勢力拡大国民党と結び、大きな政治的、経済的影響力をもった。せいほう。→紅幇ホンパン

せいほう〔セイハウ〕【青幇】

チンパン

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百科事典マイペディア 「青幇」の意味・わかりやすい解説

青幇【チンパン】

中国の秘密結社の一つで,紅幇(ホンパン)と並称される。清代初期に組織された大運河の荷役労働者の自衛的団体源流とされ,清末〜民国では華北・華中の下層民の中に拡大し,その首領杜月笙(とげつしょう)(1888年―1951年)とされた。1927年の蒋介石の反共クーデタに協力したり,塩・アヘン密売で経済力をもったりした。解放後,衰弱した。→会党
→関連項目哥老会秘密結社四・一二クーデタ

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旺文社世界史事典 三訂版 「青幇」の解説

青幇
チンパン
Qīngbāng

中国で清・中華民国時代に長江・大運河一帯で勢力のあった民間の反政府的秘密結社
水運業者の組合もとに成立し,アヘン密売・とばくなどを通して,上海を中心に勢力を拡大した。清末期の革命運動にはその予備軍的役割を果たし,国民政府の成立以後も,この頭目たちは政治・経済界に大勢力を有した。

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デジタル大辞泉プラス 「青幇」の解説

青幇

中国の清・民時代の秘密結社。大運河の漕運労働者の自衛組織から発展。上海を拠点に勢力を拡大し、政治にも影響力を持った。「チンパン」または「せいほう」と読む。

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