青塚・青冢(読み)せいちょう

精選版 日本国語大辞典 「青塚・青冢」の意味・読み・例文・類語

せい‐ちょう【青塚・青冢】

[1] 〘名〙 青い苔(こけ)のはえた塚。苔むした墓。せいちょ。
※本朝文粋(1060頃)一三・為左大臣供養浄妙寺願文〈大江匡衡〉「丹丘青塚、忽具如来之真色
読本椿説弓張月(1807‐11)後「歩み疲れては、青塚(セイチャウ)の下に立在(たたずみ)」 〔杜甫‐詠懐古跡詩〕
[2] 中国の漢代、匈奴単于(ぜんう)に嫁した王昭君の墓。内モンゴル自治区中央部のフフホト(呼和浩特)市南郊の黒河岸にあり、周囲の白い草と違ってこの塚の草だけが青かったという。〔王昌齢‐箜引〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android