青井阿蘇神社(読み)あおいあそじんじや

日本歴史地名大系 「青井阿蘇神社」の解説

青井阿蘇神社
あおいあそじんじや

[現在地名]人吉市上青井町

球磨川の北岸、村山むらやま台地南下に位置する。主祭神は健磐龍命・阿蘇都姫命・速瓶玉命。旧県社。社伝によれば、大同元年(八〇六)阿蘇社神主尾方惟基の創建という。寛元二年(一二四四)五月一五日の人吉庄起請田以下中分注進状(相良家文書)によれば「青井大宮司之北垣根木」に榜示が打たれ、さらに神田として青井宮節供田二反二丈が設定されており、すでにこの時期には人吉庄内の有力神社であった。以後は人吉庄地頭となった相良氏の保護のもとに人吉庄の鎮守として繁栄する。文明一六年(一四八四)三月七日の相良為続書状(同文書)によれば、為続は八代攻撃に成功し、その成果を子息長毎へ報じ、「先 青井三之御宮ニ早々まいられせへく候」と氏神への礼参の注文をつけている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

デジタル大辞泉プラス 「青井阿蘇神社」の解説

青井阿蘇神社

熊本県人吉市にある神社。社伝では大同年間の創祀とされる。阿蘇12神の内の3神(健磐龍命(たけいわたつのみこと)、阿蘇津媛命、国造速瓶玉命(くにのみやつこはやみかたまのみこと))を分霊して祀る。慶長年間に建てられた三間社流造りの本殿楼門などは国宝に指定されている。

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