霾(漢字)

普及版 字通 「霾(漢字)」の読み・字形・画数・意味


22画

[字音] バイ・マイ
[字訓] つちふる・つちぐもり

[説文解字]
[甲骨文]

[字形] 形声
声符は貍(り)。貍は埋と通じる字。〔説文〕十一下に「風ふきて土を雨(ふ)らすなり」とみえ、〔詩、風、終風〕「(すで)に風ふきて且つ霾(つちふ)る」の句を引く。〔古今注〕に、漢の昭帝の元鳳三年、「天、土を雨(ふ)らし、晝夜昏霾(こんばい)す」とあり、その霾翳(ばいえい)は五日・十日より一月・一季にも及ぶことがあったという。卜文に霾の字がみえ、そのことを災異として卜することがあった。

[訓義]
1. つちふる、つちぐもり、
2. くもる、くらい。
3. 埋と通じ、うずめる。

[古辞書の訓]
〔新字鏡〕霾 土を雨ふらすなり。豆知(つち) 〔名義抄〕霾 ウヅム・ツチフル

[熟語]
霾翳・霾・霾霾風霾霧
[下接語]
陰霾・雲霾・黄霾・宿霾・晴霾・風霾・氛霾・幽霾・妖霾

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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