精選版 日本国語大辞典 「露地・露路・路地」の意味・読み・例文・類語
ろ‐じ ‥ヂ【露地・露路・路地】
〘名〙
① (露地) おおうものの何もないむきだしの土地。屋根などのない土地。地面。地上。
② 屋敷や寺などの庭内や門内の通路。〔日葡辞書(1603‐04)〕
※仮名草子・竹斎(1621‐23)上「ろじの戸をほとほとと叩く」
③ 町中の、家と家の間の狭い道。また、切見世などの細い通路。
※俳諧・類船集(1676)呂「路地(ロヂ)〈略〉隣堺の蔵のわきは皆路地なり」
※仮名草子・犬枕(1606頃)「路ぢに水打ちたる」
※栄花(1028‐92頃)花山たづぬる中納言「三界の火宅を出でさせ給て、四衢道のなかの露地におはしまし」 〔華厳五教章‐一〕
⑥ 王土。国土。
※東大寺続要録(1281‐1300頃)諸院篇「只偏奉レ祈二朝家之安全一、為レ添二露地之潤色一也」
ろう‐じ ‥ヂ【露地・露路・路地】
〘名〙 (「ろじ(露地)」の変化した語)
① 茶道で、茶室に付属する庭をいう。
※雑俳・笠付類題集(1834)「せはしない・ろうじ四ツ切り花三ツ」
※浪花聞書(1819頃)「露路(ロウヂ) ろぢ也」
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