精選版 日本国語大辞典 「霰」の意味・読み・例文・類語
あられ【霰】
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あられ餅の略。こまかくさいの目などに切って乾燥した餅を,炒(い)ったり揚げたりしてふくらませ,塩,しょうゆ,砂糖などで味をつけたもの。ノリを巻いたり,トウガラシを振ったものなどもある。雛祭に供える雛あられのように糒(ほしい)を炒ったものを,この名で呼ぶこともある。文献に名が見られるのは江戸時代のはじめごろからであるが,当時もいまと同じように,のし餅や海鼠(なまこ)餅を切って作ったらしく,井原西鶴の《武道伝来記》巻一(1687)には〈搔餅(かきもち),霰餅(あられ)をきざみゐしが〉という表現が見られる。なお,日本料理ではこまかいさいの目に切ったものをあられと呼び,また,かけそばに貝柱を加えたものをあられそばというが,室町期には〈霰酒(あられざけ)〉をあられということが多かった。霰酒は奈良の特産として知られたみりんの一種で,もろみが白く残るのでこの名があるという。
執筆者:鈴木 晋一
雲の中で雪の結晶や凍結した水滴に過冷却した微小な水滴(雲粒)が次々に衝突して凍りつくと,大きさが数mmの柔らかくてもろい白色不透明の球形あるいは円錐形の氷の粒となる。これがあられ(気象学では雪あられという)で,にわか雪のときなどに音を立てて降る。あられは初冬のころ本州の太平洋沿岸地方で降ることもあるが,日本海沿岸地方では冬の間を通じて降る。これは強い寒気団の南下に伴う対流性の雲が発達してあられをもたらすからである。気象学ではあられを雪あられと氷あられに区別している。氷あられは芯は雪あられと同じだが,外側は氷の層でできているので,つぶすのが難しいくらい硬い。成因はひょう(雹)と同じである。大きさが5mm以上のものをひょうとよんでいる。
執筆者:若浜 五郎
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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