霧不断の香を焚く(読み)きりふだんのこうをたく

精選版 日本国語大辞典 「霧不断の香を焚く」の意味・読み・例文・類語

きり【霧】 不断(ふだん)の香(こう)を焚(た)

(「不断の香」は仏前で絶やさずに焚く香) 仏前で、不断の香を焚いているように、霧が絶えず立ちこめている。
平家(13C前)灌頂「即寂光院これなり。〈略〉よしあるさまの所なり。甍(いらか)やぶれては霧不断の香をたき、枢(とぼそ)おちては月常住の燈をかかぐとも、かやうの所をや申すべき」

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デジタル大辞泉 「霧不断の香を焚く」の意味・読み・例文・類語

きり不断ふだんこう・く

仏前で絶えずたく香の煙のように、霧が絶えることなくたちこめる。
「いらか破れては―・き」〈平家・灌頂〉

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