霧の籬(読み)きりのまがき

精選版 日本国語大辞典 「霧の籬」の意味・読み・例文・類語

きり【霧】 の 籬(まがき)

(「籬」は木や竹をあらく編んだ垣根)
① 霧の立ちこめている垣根。
源氏(1001‐14頃)宿木きりのまがきより、花の色々おもしろく見え渡れるなかに、朝顔のはかなげにてまじりたるを」
② 霧が立ちこめて、垣根のように物をさえぎり隠している状態。霧の垣。《季・秋》
※昌泰元年亭子院女郎花合(898)「さやかにも今朝は見えずやをみなへしきりのまがきにたち隠れつつ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android