霓裳(読み)げいしょう

精選版 日本国語大辞典 「霓裳」の意味・読み・例文・類語

げい‐しょう ‥シャウ【霓裳】

〘名〙 (「霓」は虹のこと)
① 虹のように美しくすそを引いたもすそ。転じて、天人仙女などの衣。
※本朝文粋(1060頃)八・織女雲為衣詩序〈大江以言〉「襲備霓裳。亦従龍蹄之去留」 〔楚辞少司命
※和漢朗詠(1018頃)下「数拍の霓裳は 暁緱山(こうざん)の月を送る〈公乗億〉」

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デジタル大辞泉 「霓裳」の意味・読み・例文・類語

げい‐しょう〔‐シヤウ〕【××裳】

《「霓」は虹のこと》
虹のように美しい
霓裳羽衣うい2」の略。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「霓裳」の読み・字形・画数・意味

【霓裳】げいしよう(しやう)

虹を裳にたとえる。唐の玄宗がもと波羅門の曲をえて、潤色して霓裳羽衣の曲を作ったという。唐・白居易長恨歌〕詩 歌(くわんか)慢、絲竹を凝(こ)らし 盡日、君王、看れども足らず 漁陽鼓(へいこ)(軍鼓)、地を動かして來(きた)り 破す、霓裳衣の曲

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