震源地（読み）しんげんち

精選版 日本国語大辞典

しんげん‐ち【震源地】

〘名〙

① 震央付近で地震動の著しい地域。

※読売新聞‐明治二四年（1891）一一月一三日「根尾谷地方全体を指して震源地(シンゲンチ)の一部分なりと云ふ事は」

② 比喩的に、あることの起こったもとのところ。

※怪貞操（1927）〈北村兼子〉「その男こそその新聞に材料を提供した曲ものだとは、〈略〉震源地は脚もとにあるのだから更に驚く」

出典　精選版 日本国語大辞典

デジタル大辞泉

しんげん‐ち【震源地】

１ 震央付近の地域。→震源
２ 周囲に波及する出来事が最初に起こった場所。「金融危機の震源地である米国」「うわさの震源地」
[類語]地震・地動ちどう・余震・揺り返し・無感地震・有感地震・大地震だいじしん・大地震おおじしん・大震・震災・震央・震源・震度・微震・軽震・弱震・中震・強震・烈震・激震

出典　小学館

世界大百科事典（旧版）内の震源地の言及

【震央】より

…震源の位置は震央の緯度，経度と震源の深さによって示される。なお，震央の位置を地名で示し，これを震源地ということがある。ふつうの地震では，震央付近がもっとも強く揺れ，震央からの距離とともに揺れは弱くなる。…

※「震源地」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典｜株式会社平凡社「世界大百科事典（旧版）」