電導度滴定(読み)でんどうどてきてい(英語表記)conductometric titration

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「電導度滴定」の意味・わかりやすい解説

電導度滴定
でんどうどてきてい
conductometric titration

滴定液の電気伝導度を測定しながら行う滴定をいう。導電率滴定ともいう。滴定反応に電解質が関与するときは,滴定の進行に従って滴定液の電導度変化し,滴定終点では電導度の急変があるのが普通である。中和酸化還元沈殿キレート滴定などいろいろな型の滴定に応用することができる。特に被滴定液が着色しているため指示薬使用が困難な場合や,非水溶液中の滴定に応用できて便利である。近年,自動化された装置が開発され使用されている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

百科事典マイペディア 「電導度滴定」の意味・わかりやすい解説

電導度滴定【でんどうどてきてい】

滴定終点の決定に電導度を利用する滴定法。滴定しながら滴下量とその溶液の電導度の変化を測定し,終点を判定する。中和滴定沈殿滴定などで指示薬を用いにくい時にしばしば用いられる。
→関連項目高周波滴定

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

関連語をあわせて調べる

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android