電子兵器(読み)デンシヘイキ

デジタル大辞泉 「電子兵器」の意味・読み・例文・類語

でんし‐へいき【電子兵器】

電子装置を使用する兵器レーザー赤外線兵器などのほかコンピューターを使った探査照準誘導通信兵器などについてもいう。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

百科事典マイペディア 「電子兵器」の意味・わかりやすい解説

電子兵器【でんしへいき】

エレクトロニクスを応用した軍事用装置。(1)通信装置。超長波からマイクロ波まで広く使われ,最近はレーザー光線を使った光通信も使用されている。(2)航法装置。LORANDECCAオメガなど一般用と同じように使われ,航法衛星システムも開発されている。(3)探知測定装置。レーダー・アンテナを回転させず,電波の位相を変えることで多数目標の探知測定できる位相段列レーダー,短波の電離層での反射を利用し遠距離の目標を測定するOTHレーダー,射撃やミサイルのための発射管制レーダーなどがあり,潜水艦の探知にはソナーソノブイ磁気探知機などが使われる。その他,赤外線暗視装置,温度差探知装置,低光度テレビなどもある。(4)誘導装置。各種の探知測定装置をホーミング用センサーに,通信装置を指令用に使っている。(5)情報処理指揮装置。多数の情報を処理し,所要の表示を行い,それにもとづいて所要の指令を行う装置。電子装置の総合ともいえる。(6)電子攻撃兵器。高エネルギー・レーザー,粒子ビーム兵器などで,軍事衛星,ミサイル,航空機などを破壊する。
→関連項目電波兵器兵器ミサイル陸軍レーザー兵器

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「電子兵器」の意味・わかりやすい解説

電子兵器
でんしへいき

電波兵器」のページをご覧ください。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android