電力貯蔵システム(読み)でんりょくちょぞうシステム(英語表記)power storage system

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「電力貯蔵システム」の意味・わかりやすい解説

電力貯蔵システム
でんりょくちょぞうシステム
power storage system

電力を他のエネルギーに変換して貯蔵するシステム。電力負荷の小さい時期に電力を貯蔵し,電力負荷の大きい時期にこれを放出する。電力負荷は昼夜間や季節間で大きく異なり,これを平準化することが電力設備の効率的利用のために必要である。現在の代表的なシステムとしては,深夜・休日などに余剰電力を利用して水を上流貯水池に揚水し,電力ピーク時にこれを発電に利用する揚水式発電がある。将来の電力貯蔵システムとしては,ナトリウム-硫黄などの新型電池を利用する新型電池電力貯蔵システムや,超伝導を利用する超伝導電力貯蔵システムなどが研究されている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android