電力取引市場(読み)でんりょくとりひきしじょう(英語表記)power (trading) market

知恵蔵 「電力取引市場」の解説

電力取引市場

電力の取引を行う市場。近年、電力市場自由化の進展に伴って、急速に発展してきた。電力取引市場には、1日前に翌日の電力需給などの基本的な契約を定める1日前電力取引や、時々刻々と需給調整を行うリアルタイム市場(あるいはインバランス市場)など、電力そのものを取引するスポット市場のほかに、電力価格変動のリスクを担保するために1週間から数カ月先の電力取引を先渡しで行う金融市場もある。北欧のノルドプール、米国のCal‐PX(カリフォルニア電力取引所)などが代表例。日本では、電気事業分科会中間報告(2003年2月)に沿って、05年4月に卸電力取引を行う日本卸電力取引所が開設

(飯田哲也 環境エネルギー政策研究所所長 / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android