普及版 字通 「電(漢字)」の読み・字形・画数・意味
電
常用漢字 13画
[字訓] いなずま・いなびかり
[説文解字]
[金文]
[字形] 会意
雨+申(しん)。申は電光の象形で、直線の上下は左と右とに屈折する形にしるされている。いま下右の屈折の形のみが残されている。〔説文〕十一下に「陰陽激(げきえう)するなり」とあり、そのときの光を電、その轟(とどろ)きを電霆(らいてい)という。
[訓義]
1. いなずま、いなびかり、電光。
2. ひらめく、電光のようにはやい。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕電 イナビカリ・イナツルビ・イナヅマ・ヒカリ・ヒラメク・イナタマ
[語系]
電dyen、霆dyengは声義近く、霆は〔説文〕十一下に「雷の餘聲なり」という。雷の発するときの音は霹靂(へきれき)で、その擬声語。それより長く轟きわたる音を霆という。
[熟語]
電影▶・電火▶・電赫▶・電頃▶・電撃▶・電戟▶・電激▶・電行▶・電光▶・電采▶・電策▶・電察▶・電至▶・電鷙▶・電謝▶・電照▶・電燭▶・電▶・電迅▶・電逝▶・電掣▶・電閃▶・電断▶・電馳▶・電霆▶・電発▶・電尾▶・電飛▶・電父▶・電▶・電赴▶・電鞭▶・電母▶・電▶・電滅▶・電覧▶・電爛▶
[下接語]
雲電・電・感電・眼電・巌電・驚電・駆電・軽電・撃電・激電・紫電・収電・震電・迅電・掣電・閃電・逐電・霆電・飛電・風電・鞭電・放電・奔電・雷電・落電・流電
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報