雷同(読み)らいどう

精選版 日本国語大辞典 「雷同」の意味・読み・例文・類語

らい‐どう【雷同】

〘名〙 (雷が鳴ると万物がそれに応じて響く意) はっきりした考えを持たないで他人言動にむやみに同調すること。わけもなく他に同意すること。付和
菅家文草(900頃)三・舟行五事「仮令儒作吏、天下笑雷同」 〔礼記‐曲礼上〕

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デジタル大辞泉 「雷同」の意味・読み・例文・類語

らい‐どう【雷同】

[名](スル)《「礼記」曲礼上から。雷の音に応じて万物が響く意》自分自身の考えをもたず、むやみに他人の説や行動に同調すること。「付和雷同
「卑屈の気風に制せられ其気風に―して」〈福沢学問のすゝめ
[類語]付和雷同矮人わいじん観場かんじょう同意賛同支持賛成便乗聴従適従追随追従驥尾きびに付す下手に出る後塵を拝する人のふんどしで相撲を取る尻馬に乗る

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普及版 字通 「雷同」の読み・字形・画数・意味

【雷同】らいどう

是非の判断なく付和する。〔礼記、曲礼上〕勦(さうせつ)する(他人の説をとる)こと毋(なか)れ。雷同すること毋れ。必ず古昔に則り、先王せよ。

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