雷ナウキャスト(読み)カミナリナウキャスト

デジタル大辞泉 「雷ナウキャスト」の意味・読み・例文・類語

かみなり‐ナウキャスト【雷ナウキャスト】

気象庁が発表する防災情報一つ。雷が起こる可能性が高い地域の詳細な分布と1時間先までの予報を提供する。→ナウキャスト情報

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「雷ナウキャスト」の意味・わかりやすい解説

雷ナウキャスト
かみなりナウキャスト

気象庁が提供する 1時間先までのの予報のこと。2010年5月27日に開始された。雷ナウキャストでは常時,1時間先までの予報が,1km格子単位で 10分ごとに分布図の形式で発表され,気象庁のウェブサイト上で見ることができる。雷監視システム(全国 30ヵ所の空港に設置された雷放電検知局と東京にある中央処理局で構成される)により検知した実況の雷放電をもとに,放電の単位面積あたりの密度を求めて雷の活動度を解析する。さらにレーダ観測により間もなく落雷する可能性の高い領域を解析し,レーダエコーの移動から雷の移動や,過去のデータの統計により盛衰を予測する。これらを組み合わせて,雷ナウキャストを作成する。解析結果は雷の激しさにより 1~4のランクで発表され, 4は雷雲が多数発生し激しい雷が起こる,1は現在は雷は発生していないが今後落雷の可能性がある,ということを表す。なお,雷ナウキャストが 1以上の場合,数値予報などをもとに事前に雷注意報が発表される。(→ナウキャスト

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