雲間(読み)くもま

精選版 日本国語大辞典 「雲間」の意味・読み・例文・類語

くも‐ま【雲間】

〘名〙
① 雲の絶え間。雲の切れ目
万葉(8C後)二・一三五「雲間(くもま)より 渡らふ月の 惜しけども」
② 雨のあがった時。雨雲の晴れ間。
落窪(10C後)一「雲まなき時雨の秋は人恋ふる心のうちもかきくらしけり」

うん‐かん【雲間】

〘名〙
① 雲の切れめ。くもま。
文華秀麗集(818)上・春夜宿鴻臚簡渤海入朝王大使〈滋野貞主〉「枕上宮鐘伝暁漏。雲間賓雁送春声」 〔後漢書‐逸民伝・矯慎〕
② 非常にすぐれた人間居所にたとえる。〔晉書‐陸運伝〕

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デジタル大辞泉 「雲間」の意味・読み・例文・類語

くも‐ま【雲間】

雲の切れているところ。雲の晴れ間。雲切れ
[類語]晴れ間曇天曇り薄曇り花曇り雨曇り本曇り高曇り雪曇り

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普及版 字通 「雲間」の読み・字形・画数・意味

【雲間】うんかん

大空。漢・卓文君〔白頭吟〕詩 皚(がい)として山上の如く 皎として雲(ごと)し

字通「雲」の項目を見る

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