うん‐ぱん【雲版】
〘名〙
① 寺で
時報などを知らせるために打ち鳴らす、
青銅または鉄で作った
雲形のもの。主に
禅寺の
庫裡(くり)や
斎堂の前にかける。大版。火版
(こばん)。斎版。
※永平道元禅師清規(13C中)赴粥飯法「次聞
二厨前雲版鳴
一」 〔
燕子箋‐試窘〕
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デジタル大辞泉
「雲版」の意味・読み・例文・類語
うん‐ぱん【雲版】
1 禅宗寺院で、時報の合図などとして打ち鳴らす雲形の板。青銅または鉄板製。鐘板。打板。
2 色紙や絵などを入れる、丸形または方形の額。
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雲版
うんぱん
おもに禅宗寺院で庫裡(くり)(台所)または斎堂(さいどう)(食堂(じきどう))の前にかけ、坐禅(ざぜん)をやめる(開静(かいじょう))時刻や食事の時刻を大衆(だいしゅ)に知らせるため打ち鳴らす器具。青銅もしくは鉄製の平板で雲形をなしている。粥飯(しゅくはん)が蒸しあがって火を引くときに三打するのを火版、応量器(おうりょうき)(僧侶(そうりょ)の食器)を下げるときに長打するのを長版という。浄土宗では板木(ばんぎ)や喚鐘(かんしょう)の代用として集会などの合図に用いられることがある。また色紙、短冊(たんざく)を入れて鑑賞する円形や長方形の額も雲版とよばれる。
[中尾良信]
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