雲板(読み)うんばん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「雲板」の意味・わかりやすい解説

雲板
うんばん

禅宗寺院で庫裏 (くり) や斎堂の前に掛け,法要,坐禅,食事などの時刻を知らせる打鳴具。青銅または鉄の鋳製板で,形状上辺雲形の切込みをつけたほぼ楕円形。元来は中国の楽器で,宋時代に雲板の形ができたらしく,鎌倉時代に禅宗とともに渡来した。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android