雲を霞(読み)くもをかすみ

精選版 日本国語大辞典 「雲を霞」の意味・読み・例文・類語

くも【雲】 を 霞(かすみ)

いっさんに走って姿を隠すさまにいう。くもかすみ。
説経節・をくり(御物絵巻)(17C中)七「こだかひところへさしあがり、しばつなぎといふもんを、おとなへあれば、くもをかすみに、かくるこのむまが」
当世書生気質(1885‐86)〈坪内逍遙〉二〇「お新を倒(さかさ)にかきいだきて、雲(クモ)を霞(カスミ)と迯のびつつ」

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