雲を掴む(読み)くもをつかむ

精選版 日本国語大辞典 「雲を掴む」の意味・読み・例文・類語

くも【雲】 を 掴(つか)

物事が漠然としてとらえどころのないさまをいう。
浄瑠璃・浦島年代記(1722)二「主君の仰(おほせ)も雲をつかむ仙人住山(すむやま)もがなと」
人情本春色辰巳園(1833‐35)四「雲(クモ)をつかむやうな事をあてにここまで参りました」

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デジタル大辞泉 「雲を掴む」の意味・読み・例文・類語

くもつか・む

物事が漠然としていて、とらえどころがないさまにいう。「―・むような話」
[類語]不詳未詳藪の中掴み所が無い不確かなんとなくなんだかそこはかとないほんのりなんとはなしどことなくそれとなしに心なしなにかしら思いなしかほのかぼけっと朦朧もうろうぼやけるもやもや曖昧曖昧模糊模糊ファジー茫乎ぼうこぼうっと茫茫ぼうぼう漠漠不明瞭茫漠ぼうばく

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