雪間(読み)ゆきま

精選版 日本国語大辞典 「雪間」の意味・読み・例文・類語

ゆき‐ま【雪間】

〘名〙
① 降った雪が解けて消えている所。《季・春》
古今(905‐914)恋一・四七八「かすが野の雪まをわけておひいでくる草のはつかにみえしきみはも〈壬生忠岑〉」
② 雪の降りやんでいるあいだ。雪の晴れ間。
源氏(1001‐14頃)薄雲「ゆきまなきよしのの山をたづねても心のかよふあとたえめやは」
③ 雪の降り積もった中。降っている雪の中。また、雪のある間。
※新撰六帖(1244頃)五「ふりやまぬ雪まの梅の莟み笠思ふ心のいつか開けん〈藤原家良〉」

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デジタル大辞泉 「雪間」の意味・読み・例文・類語

ゆき‐ま【雪間】

雪が降りやんでいる時。雪の晴れ間。
積もった雪のところどころ消えた所。 春》辻待つじまちの車置いたる―かな/紅葉
雪の降っている中。雪の降り積もった中。
「降りやまぬ―の梅のつぼみがさ思ふ心のいつかひらけん」〈新撰六帖・五〉

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