雪白(読み)ゆきじろ

精選版 日本国語大辞典 「雪白」の意味・読み・例文・類語

ゆき‐じろ【雪白】

〘名〙
① 雪のようにまっ白であること。純白であること。
当世書生気質(1885‐86)〈坪内逍遙〉一八「色は雪白(ユキジロ)とはまゐらねども薄化粧の匂ひいと麗しく」
② 鷹の全身が白いもの。
※伊京集(室町)「白鷹 ユキジロ」
矢羽一種。純白であるものの称。
狂歌・狂哥夜光玉(1815)「時知らぬふし高根相場もの氷さとふやゆきしろのみせ」

せっ‐ぱく【雪白】

〘名〙 (形動)
① 雪のように白いこと。また、そのさま。純白。〔和英語林集成初版)(1867)〕
西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉五「然れども予この撰著に労苦せしこと、頭髪をして雪白ならしめたり」 〔閻朝隠‐明月歌〕
精神行為が潔白なことのたとえ。純白。
※本朝文粋(1060頃)一二・藤原有章讚〈菅原文時〉「君子之雪白蘭薫。裁堪其芳潔」 〔後漢書‐宋弘伝〕

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デジタル大辞泉 「雪白」の意味・読み・例文・類語

せっ‐ぱく【雪白】

[名・形動]
雪のように白いこと。まっ白であること。また、そのさま。
「―なるに藍色の縁とりし品なり」〈独歩・わかれ〉
潔白であることのたとえ。
[類語]白色はくしょく白妙しろたえ純白雪色せっしょく乳色ちちいろ乳白色にゅうはくしょくミルク色灰白色かいはくしょく象牙色ぞうげいろホワイトオフホワイトアイボリー真っ白白い白白しろじろ白白しらじら白っぽい真っ白い真っ白け生白い仄白い皚皚がいがい雪を欺く真白い雪白ゆきじろ蒼白そうはく白白しい白皙はくせき色白白面白地しらじ白地しろじ

ゆき‐じろ【雪白】

雪のように白いこと。
「色は―とはまいらねども」〈逍遥当世書生気質
三盆白さんぼんじろのこと。
純白な矢羽。
タカの腹・背・くちばしつめの白いもの。〈伊京集〉
[類語](1真白い真っ白い白い白白しらじら白白しろじろ白っぽい真っ白け真っ白生白いほの白い雪白せっぱく皚皚がいがい雪を欺く純白白色白妙しろたえ乳色乳白色ミルク色灰白色象牙色ホワイトオフホワイトアイボリー蒼白そうはく白白しい白皙はくせき色白白面白地しらじ白地しろじ

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普及版 字通 「雪白」の読み・字形・画数・意味

【雪白】せつはく

まっ白。

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