雪岳山(読み)せつがくさん

百科事典マイペディア 「雪岳山」の意味・わかりやすい解説

雪岳山【せつがくさん】

韓国北東部にある江原道北部の山。太白山脈の一部を形成,主峰大青峰は標高1708m。花コウ岩が多く山勢が険しいため岩石絶壁や滝が至るところにあり,金剛山と並ぶ霊山とされる。寒渓嶺と弥矢嶺の線を境に東側を外雪岳,西側を内雪岳,南部を南雪岳という。韓国屈指の観光地で登山メッカでもある。名刹神興寺,五色温泉も有名。1967年に国立公園に指定された。
→関連項目江原道襄陽束草

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改訂新版 世界大百科事典 「雪岳山」の意味・わかりやすい解説

雪岳山 (せつがくさん)
Sǒrak-san

韓国北東部,江原道北部の山。朝鮮半島脊梁,太白山脈中にあり,花コウ岩からなる山地で,露出した岩石には節理がよく発達し,奇勝を形成している。標高は1708mと高くないが,海岸平野から屛風のように屹立した山容圧巻である。金剛山とならぶ霊山とされ,神興寺など仏教関連の修養施設も少なくない。1976年嶺東高速道の完成とともに,山麓に大規模な国民休暇村が建設され,春秋の観光シーズンには人波が山を埋めるにぎわいがある。1967年国立公園に指定された。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「雪岳山」の意味・わかりやすい解説

雪岳山
せつがくさん / ソラックサン

韓国(大韓民国)、江原道束草市および麟蹄(りんてい)郡、高城郡、襄陽(じょうよう)郡にわたる標高1708メートル(主峰の大青峰)の名山地質は花崗片麻(かこうへんま)岩、結晶片岩、花崗岩からなり、中央連峰を境に東の束草側を外雪岳、北西の麟蹄側を内雪岳という。大青峰に向かう千仏洞渓谷には飛仙台、鬼面岩、九龍瀑(ばく)があって渓谷美が優れ、内雪岳にも北東側の水簾(すいれん)洞に急流や滝が多く、内外の観光客が多い。代表的な国立公園であり、1982年にはユネスコの生物圏保存地域にも指定された。

[森 聖雨]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「雪岳山」の意味・わかりやすい解説

雪岳山
せつがくざん

ソラク(雪岳)山」のページをご覧ください。

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