雨乞師(読み)あまごいし

世界大百科事典(旧版)内の雨乞師の言及

【雨乞い】より

…降雨を祈願するために,水や煙,鉦(かね)などがひろく用いられているが,それは水が降雨,煙が雨雲,鉦の音が雷鳴を象徴するからで,このことは,雨乞いが似たものは似たものを生むという類似の原理にもとづいた類感呪術であることを物語っている。雨に生活を依存するアフリカの牧畜民や農民のあいだでは,降雨をつかさどる雨乞師の社会的地位が高い。ロベドゥ族(南アフリカ)の女王は,政治的な首長であると同時に,神から任命されて最高の位についた雨乞師でもある。…

【王】より

… もう一つは,王が超自然的な力と人間との媒介者たる性格をもっていることである。たとえばアフリカでは,それは卓越した雨乞師であったり(ローデシアのロベドゥ族)するが,こうして超自然的な力に一定の仕方(儀礼など)で訴えかけることによって,みずからが支配する人々に幸福をもたらすのである。しかし王は外在する超自然的な力を背景にしたり,利用したりするだけではない。…

※「雨乞師」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android