難物(読み)ナンブツ

デジタル大辞泉 「難物」の意味・読み・例文・類語

なん‐ぶつ【難物】

取り扱いにくい事物。また、扱いにくい人物。「今度の交渉はなかなかの難物だ」
[類語]奇人変人変物変わり者変わり種怪人変質者狂人気違い左巻き狂乱狂気乱心狂う発狂瘋癲ふうてんふれる気がふれる

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「難物」の意味・読み・例文・類語

なん‐ぶつ【難物】

〘名〙 取り扱いがむずかしい事物。また、扱いにくい人物。やっかいな人。困りもの。
※今弁慶(1891)〈江見水蔭発端言葉を以て済度仕難き、現世の難物(ナンブツ)大俗物」
※伐木隊長手記(1952)〈臼井吉見〉「隊長にとって一ばんの難物は、山の持ち主との買つけ交渉であった」

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普及版 字通 「難物」の読み・字形・画数・意味

【難物】なんぶつ

厄介者。〔墨子、兼愛中〕天下士君子は曰く、然り。乃ち(ごと)きは乃ち善し。然りと雖も、天下の物于故(うこ)(遠のこと)なりと。

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