(読み)リ

デジタル大辞泉 「離」の意味・読み・例文・類語

り【離】[漢字項目]

常用漢字] [音](呉)(漢) [訓]はなれる はなす
別々になる。はなれる。わかれる。はなす。「離間離合離婚離散離脱離島離反離別離陸乖離かいり解離隔離距離背離剝離はくり分離別離遊離流離
[名のり]あき・あきら・つら
難読垢離こり流離さすらい

り【離】

易の八卦はっけの一。で表す。物では火に、方位では南方に配する。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「離」の意味・読み・例文・類語

り【離】

〘名〙
① 離れること。また、離すこと。
② 易の八卦一つ算木にかたどる。また六十四卦の一つ。。火・電(いなずま)を表わし、明らかという徳を示す。方角では午(うま)、すなわち正南にあたる。
続日本紀‐霊亀元年(715)八月丁丑「前脚並有離卦。後脚並有一爻

か・る【離】

〘自ラ下二〙 空間的、時間的、心理的に対象との間隔が大きくなる。離れる。かゆ。
① 空間的に遠くなる。離れる。
万葉(8C後)三・四〇三「朝に日(け)に見まく欲りするその玉をいかにせばかも手ゆ離(かれ)ずあらむ」
② 時間的、心理的に遠くなる。間遠になる。また、関係が絶える。
※万葉(8C後)一七・三九一〇「珠に貫く楝(あふち)を家に植ゑたらば山霍公鳥(ほととぎす)可礼(カレ)ず来むかも」

か・ゆ【離】

〘自ヤ下二〙 =かる(離)
古事記(712)下・歌謡笹葉に 打つや霰(あられ)の たしだしに 率寝てむ後は 人は加由(カユ)とも」

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占い用語集 「離」の解説

八卦の一つ。真ん中だけが陰爻のもの。自然界では「火」、卦徳は「明」、人では「中女」、属性は「火」、数字は「3」、身体では「目」、方角では「南」をあらわす。

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世界大百科事典(旧版)内のの言及

【易】より

…左の掌中にある筮竹を右手で8本ずつ除去していき,小指の分も入れて残りが8本以内になったらやめる。残りが1本なら☰乾(けん)(天),2本なら☱兌(だ)(沢),3本なら☲離(火),4本なら☳震(雷),5本なら☴巽(そん)(風),6本なら☵坎(かん)(水),7本なら☶艮(ごん)(山),8本なら☷坤(こん)(地)。これで内卦(六爻(こう)の下半分)が得られた。…

※「離」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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