雛罌粟・雛芥子(読み)ひなげし

精選版 日本国語大辞典 「雛罌粟・雛芥子」の意味・読み・例文・類語

ひな‐げし【雛罌粟・雛芥子】

〘名〙
ケシ科の二年草。ヨーロッパ中部原産で、江戸時代に渡来し、切り花や花壇用に栽培される。高さ三〇~六〇センチメートル。全体に粗毛密布する。葉は互生で普通羽状に深裂、裂片は披針形で縁は歯牙状。五月ごろ、径五~七センチメートルの四弁花を枝端につける。花弁しわがあり薄く、赤色が主だが淡紅・白・紫色や絞り・八重咲きのものなど変化が多い。漢名、麗春花・虞美人草。ポピー。《季・夏》 〔重訂本草綱目啓蒙(1847)〕
② 無邪気な人をいう、女学生仲間の語。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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