雄飛(読み)ユウヒ

デジタル大辞泉 「雄飛」の意味・読み・例文・類語

ゆう‐ひ【雄飛】

[名](スル)雄鳥大空に飛び上がるように、大きな志をいだいて盛んに活動すること。「科学者として世界雄飛する」⇔雌伏しふく

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精選版 日本国語大辞典 「雄飛」の意味・読み・例文・類語

ゆう‐ひ【雄飛】

〘名〙 雄鳥が飛揚するように、勢い盛んに勇ましく活動すること。⇔雌伏(しふく)
本朝文粋(1060頃)一〇・松声当夏寒詩序〈大江以言〉「六燕軽重之論、廻山節而雄飛」 〔後漢書‐趙(典)伝〕

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普及版 字通 「雄飛」の読み・字形・画数・意味

【雄飛】ゆうひ

大活躍する。〔後漢書、趙典伝〕(趙温)初め京兆郡丞と爲る。じて曰く、大夫當(まさ)に雄飛すべし。安(いづく)んぞ能く雌伏せんと。に官をてて去る。~家糧を散じて、以て窮を振(すく)ふ。

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故事成語を知る辞典 「雄飛」の解説

雄飛

大きな志を抱いて盛んに活動することのたとえ。

[使用例] 新治のまわりには広大な海があったが、別に根も葉もない海外雄飛の夢に憧れたりすることはなかった[三島由紀夫潮騒|1954]

[由来] 「後漢書ちょうおん伝」に出て来る話から。二世紀、後漢王朝末期の中国でのこと。都で下級官僚として働いていた趙温は、「一人前の男だったら『雄飛(人の上に立って活躍すること)』すべきだ、『雌伏(他人の下に甘んじていること)』なんてしていられるか」と述べて、辞職してしまいました。その後の飢饉の際、趙温は自分の財産を使って庶民を救い、名声を得て、望み通りに出世を遂げたということです。

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