雀踊(読み)スズメオドリ

デジタル大辞泉 「雀踊」の意味・読み・例文・類語

すずめ‐おどり〔‐をどり〕【×雀踊(り)】

江戸時代風流ふりゅう踊りで、編み笠かぶり、竹に雀の模様着物を着てやっこ姿で踊るもの。歌舞伎にも取り入れられた。

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改訂新版 世界大百科事典 「雀踊」の意味・わかりやすい解説

雀踊 (すずめおどり)

民俗舞踊歌舞伎舞踊一種。江戸時代に,祭礼練物(ねりもの)としておこなわれ,初期の歌舞伎でもさかんに踊られ,芝居の5月の曾我祭大踊としてかかせぬものとなっていた。〈雀百まで踊り忘れぬ〉のことわざの見立てで,編笠をかぶり,雀の模様の着物を尻はしょりしたやっこ姿の者が,大勢で雀をおもわせる振りで踊った。富山山口・和歌山県などに盆踊として雀踊があるが,扮装は異なる。
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普及版 字通 「雀踊」の読み・字形・画数・意味

【雀踊】じやくよう

雀躍

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