隣家(読み)りんか

精選版 日本国語大辞典 「隣家」の意味・読み・例文・類語

りん‐か【隣家】

〘名〙
となりの家。となり。
※梵舜本沙石集(1283)一「隣家の事を下女の中に語りて」
浮世草子武家義理物語(1688)四「当座の御心付と小袖に金判十両。母に渡して隣家(リンカ)野夫をまねき」 〔戦国策‐燕策・王喜〕
② 香木の名。分類伽羅(きゃら)香味苦辛。六十一種名香の一つ。佐々木道誉が隣の家から譲り受けたものという。〔名香合(1502)〕

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デジタル大辞泉 「隣家」の意味・読み・例文・類語

りん‐か【隣家】

となりの家。となり。

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普及版 字通 「隣家」の読み・字形・画数・意味

【隣家】りんか

となりの家。〔戦国策、燕三〕國の封疆(ほうきやう)(境界るは、ほ家の垣墻(ゑんしやう)るがごときなり。好を合し、惡を掩(おほ)ふ以(ゆゑん)なり。室相ひ和すること能はずして、出でて家に語るは、未だ計と爲さざるなり。

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世界大百科事典(旧版)内の隣家の言及

【隣】より

…居住の近接に伴って形成される社会関係のうち,とくに日常的に接触交流の大きい家をいう。向こう三軒両隣,壁隣(かべどなり),一隣(いちどなり),隣家(りんか),両隣家などともいう。これら特別な名称で呼ばれる隣の家は,ある家にとっての周囲の家すべてではなく,特定の家に限定されるのが普通である。…

※「隣家」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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