隠士(読み)インシ

デジタル大辞泉 「隠士」の意味・読み・例文・類語

いん‐し【隠士】

《「いんじ」とも》俗世を離れて静かな生活をしている人。隠者
[類語]隠者世捨て人道士仙人

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「隠士」の意味・読み・例文・類語

いん‐し【隠士】

〘名〙 (「いんじ」とも) 俗世間との交渉を断って、ひとり暮らす人。また、そういう生活態度の人。隠者。
菅家文草(900頃)二・片雲「樵夫披得道。隠士遂知家」
東関紀行(1242頃)興律より車返「昔、香炉峰の麓に庵をしむる隠士あり」
※書言字考節用集(1717)四「隠士 ヰンジ」

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普及版 字通 「隠士」の読み・字形・画数・意味

【隠士】いんし

世をのがれている人。〔荘子繕性〕古の謂(いはゆる)隱士なるは、其の身を伏(かく)して見(あら)はれざるに非ざるなり。~時命大いに(あやま)ればなり。

字通「隠」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の隠士の言及

【山林儒生】より

…朝鮮で李朝時代に,権力者との政治的・思想的立場の相違から仕官せず,野人(在野の人)として高潔を誇り,しばしば山中に住んで学問に専念した人びと。山林処士,隠士ともいう。広い意味では士林派をさす。…

※「隠士」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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