隠すより現る(読み)カクスヨリアラワル

デジタル大辞泉 「隠すより現る」の意味・読み・例文・類語

かくすよりあらわ

隠そうとすると目立って、かえって外へ知れやすい。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

故事成語を知る辞典 「隠すより現る」の解説

隠すより現る

隠しごとは、隠そうとすればするほど、かえって人に知られるものである、ということ。

[使用例] 隠すよりあらわるる、お前様の住所を人に知られたは、一つの災難清水紫琴*移民学園|1899]

[由来] 「しゅりょうごんきょう―六」の一節から。「生き物を殺すことをやめないまま、精神修行をするということは、大声で叫んでいるのに自分の耳だけをふさぎ、他人に聞かれたくないと思っているようなものだ。こういうことを、『隠さんと欲して弥々いよいよあらわる(隠そうとすればするほど人に知られる)』というのだ」とあります。なお、似たような表現としては、「礼記―中庸」に由来する「隠すより現るるは無し」も、知られています。

〔異形〕隠せばいよいよ現る。

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