障害福祉年金(読み)しょうがいふくしねんきん

世界大百科事典(旧版)内の障害福祉年金の言及

【国民年金】より

…国民皆年金を実現するため,被用者年金制度(厚生年金保険および共済年金)の適用されない20歳以上60歳未満の自営業者等を対象として1959年に制定された国民年金法によって創設され,無拠出制(全額国庫負担)の福祉年金(〈福祉年金〉の項を参照)は同年11月,一定期間の加入を条件とする拠出制年金は61年4月に実施された。その後,85年改正による基礎年金の導入と2階建て年金への再編成により,86年4月から全国民を対象とする年金制度となり,2階建て年金の1階部分(基礎年金)の役割を担っている。…

【障害者福祉】より

…これによって,身体障害者対策の目標が社会復帰,すなわち自立生活への復帰であることが明確化された。(4)59年には国民年金法が制定され,障害年金および障害福祉年金の制度が設けられた。後者は20歳前から障害のある者についても支給されるもので,公的扶助以外では幼少期以来の障害者に対する初めての所得保障となった。…

【障害年金】より

…年金制度において,被保険者が障害状態になったとき支給される年金給付で,日本の公的年金制度では,国民年金制度を通して支給される全国民共通の障害基礎年金と,厚生年金保険(または共済年金)から支給される障害厚生年金(または障害共済年金)がある。
[障害基礎年金]
 障害基礎年金は,初診日において,(1)被保険者であること,(2)過去に被保険者であった者で,日本国内に住所があり,かつ60歳以上65歳未満であること,のいずれかに該当する者であって,かつ資格期間の要件を満たしている者が,障害認定日に障害等級の1級または2級の障害の状態に該当する場合に支給される。…

【福祉年金】より

…国民皆年金を実現するために,拠出制の国民年金の保障が及ばない者を対象として,拠出制国民年金を経過的,補完的に補足するために,1959年に制定された国民年金法によって設けられた無拠出制年金。給付の種類は,老齢福祉年金,障害福祉年金,母子福祉年金,準母子福祉年金で,(1)拠出制国民年金が発足した1961年4月にすでに老齢・障害・母子・準母子の状態にあった者,(2)高齢であったために拠出制年金の対象外とされたがその後上記の状態になった者(経過的福祉年金),(3)拠出制年金の被保険者であって拠出要件を満たしえなかった者(補完的福祉年金)を対象とした。福祉年金の財源は全額が国庫負担によって賄われ,一定額以上の他の公的年金を受給しているとき,本人や配偶者または扶養義務者の所得が一定額以上であるときは,その間支給が停止される。…

※「障害福祉年金」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」