隋鏡(読み)ずいきょう

世界大百科事典(旧版)内の隋鏡の言及

【鏡】より

…日本の正倉院に伝来する鏡の大部分は,当時渡来したこの類のものである。もっともこの唐鏡という新様式も,一般に隋鏡とよばれている初期のものでは,なお前代の神獣鏡のなごりを残したものもあるが,海獣葡萄鏡などはうちに葡萄文を表して,唐鏡の先駆的な鏡式をなしている。盛唐になると双鸞(そうらん)や花枝を中心とするもの,西アジアから伝えられた瑞花の華やかな装飾文で飾ったものなど,いずれも厚手にみごとに鋳上げられている。…

【唐鏡】より

…また鏡背の文様には,螺鈿(らでん),七宝(しつぽう),金銀平脱(へいだつ),貼銀鍍金(ちようぎんときん)などの各種の技法がみられる。六朝鏡から唐鏡への過渡期には隋鏡という鏡式がある。これには四神鏡などがあり,団華文鏡などすぐれた作品が多い。…

※「隋鏡」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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