精選版 日本国語大辞典 「隅・角」の意味・読み・例文・類語
すみ【隅・角】
〘名〙
① 物や場所の中央でないところ。すま。
(イ) かこまれた区域の内側で、中央から離れた端の方。すみっこ。
※古事記(712)下・歌謡「大宮の 彼(をと)つ鰭手(はたて) 須美(スミ)傾けり」
※源氏(1001‐14頃)空蝉「いで、この度は負けにけり。すみの所、いでいでと、およびをかがめて」
② 「すみ(隅)の折敷」の略。
③ 「すみまえがみ(角前髪)」の略。
※浮世草子・傾城禁短気(1711)一「さりとは此里通ひするほどにもない、角(スミ)のとれぬ男かな」
④ 能舞台の名称。正面に向かって左の方の目付柱(めつけばしら)のあたりをいう。
⑤ 細かな事柄。小さなこと。
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