普及版 字通 「隅(漢字)」の読み・字形・画数・意味
隅
常用漢字 12画
[字訓] くま・すみ・かど
[説文解字]
[金文]
[その他]
[字形] 形声
声符は禺(ぐ)。〔説文〕十四下に「陬(すう)なり」、前条の陬に「阪隅なり」とあり、山隅の意とする。およそ僻隅のところは神霊の住むところで、字もまた神梯を示す阜(ふ)に従う。禺は然(ぎょうぜん)たる木偶の意があり、神異のものを示すとみられる。
[訓義]
1. くま、すみ、かど、地勢のいりくんだすみのところ。
2. きし、かたわら、でばな。
3. 直角三角形の斜辺、弦。
4. 嵎と通じ、山嵎。
[古辞書の訓]
〔字鏡集〕隅 タマル・クマ・スミ・スム・スミヤカ・カド
[語系]
隅・嵎ngioは同声。嵎は嵎夷・嵎谷のように日の出入する神話的な地名に用いられる。地の僻隅のところを、聖所とする考えかたがあった。隅も城隅などには、辟邪のものをおいて守った。
[熟語]
隅阿▶・隅奥▶・隅▶・隅官▶・隅曲▶・隅隙▶・隅見▶・隅谷▶・隅谷▶・隅差▶・隅坐▶・隅眥▶・隅燭▶・隅陬▶・隅積▶・隅中▶・隅鎮▶・隅反▶・隅辟▶・隅目▶・隅落▶・隅楼▶・隅隈▶
[下接語]
一隅・陰隅・奥隅・海隅・丘隅・曲隅・高隅・座隅・在隅・山隅・四隅・室隅・城隅・端隅・庭隅・天隅・道隅・僻隅・辺隅・幽隅・廉隅・路隅
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報